私も美崎さんと同じように、あらゆる手帳やデジタル機器を試しました。特に一時期熱中したのが、システム手帳です。システム手帳には年間・月間・週間・日次と様々なリフィル(バインダー式ノートの用紙)があり、それらを使いこなすことであらゆる悩みが解決できそうな、そんな魅力に溢れています。自分が賢くなったような感覚がありますし、何より使っていて楽しいです。

 私にはスケジュールやToDo、考えたこと・学んだことを全て分厚いシステム手帳1冊に統合することが「正解」だと考えていた時期がありました。ただ、システム手帳を使っているうちに、以下のような問題点が出てきます。

・持ち運ぶには分厚くて、重い
・スケジュールは各リフィル間(月間と週間など)で書き写さないといけない
・メンテナンスに手間がかかる

 ですので、「スケジュール管理は薄くて軽いノートが良い」というのはすごくお気持ちがわかります。私も年間スケジュールを作るときなど、全体を俯瞰する必要があるときはノートを使います。全体が見えることは紙の明らかな強みです。

スケジュール管理は「スマホ」で行う

 ただ、この本は2009年に書かれているので今とは時代背景が違うのかもしれませんが、私はスケジュールについてはスマホで管理するのがベストだと考えています。

 これは、今の私が電話や対面でスケジュール調整をすることがほとんどなく、非同期のメッセンジャーアプリなどを主に使っているので成立する方法かもしれません。複数の人の都合が絡んで前後の予定を調整するような複雑なスケジュール調整をすることがほとんどありません。私の個人事情を考えるとスマホが一番いいです。

 むしろ意識してそのような複雑な予定調整が必要ない状態を作ることがスケジュール管理の本質です。「とにかく今は忙しくて、スケジュール調整が大変。電話もがんがんかかってくる」という方は、小さな手帳か紙のノートを使うという方法がお勧めです。