習慣化できないと電池切れに
毎日続けられる勉強量を

「やる気」をモチベーションにしていると陥りがちなのが、習慣化ができないことだ。やる気は短期集中には役に立つが、長期的な取り組みにはあまり向かないものである。

 エネルギーを使い果たし、電池切れを起こしてしまうこともある。ただ淡々と取り組める方が、継続に繋がりやすい。

 習慣化の良い点は、できない日があっても挫折しにくくなることである。歯磨きや入浴など生活の中で習慣化している行動も、時間や気力がない日もあるだろう。だからといって、その習慣をやめる理由にする人はいないはずである。

 学び直しをしようと考える人は真面目な人が多い印象だ。例えば、時間がない時でも同じだけやらなくてはと思いこんで自分を追い込んでしまう、理想が高すぎて結果が思うように出せない、自分へのプレッシャーが強くストレスに感じてしまうなどという傾向がある。

「またダメだった」「これができなかった」というネガティブな感情は、モチベーションを低下させる。だからこそ習慣化が大切なのである。

 もしも習慣化が難しいと感じたら、それはタスクのハードルが高いのが原因だ。無理せず楽にできるレベルに設定を変更すればよい。習慣化のよいところは、定着した後にハードルを上げていける点である。最初から高い目標を設定する必要はない。むしろ、確実にできる範囲から始めるのがおすすめだ。