今まで挫折したのはどんな時?
自分に合う方法を模索しよう

 挫折することが多い人は、自分の癖を知ることも重要である。趣味や遊びなど、これまで自分が取り組んできたものでやめてしまったことを思い出すと良い。自分の傾向を理解することで、事前にそれに合わせた作戦が立てられる。

 一人でコツコツと続けるのが苦手な人ならば、仲間と共に学べる場所を選んだり、SNSやサークルなどで同じ目的をもつ人と繋がったりして、集団で学び合える環境をつくると挫折しにくくなる。「年内に資格を取る」など宣言をして、自分にプレッシャーをかけるのもいいだろう。
 
 一方で、プレッシャーを感じやすく不安から逃げ出してしまうタイプなら、スモールステップで目標を決めてゆく。自分のスキルアップをわかりやすく体感することで達成感も得られ、次にするべきことも見えてくる。

 時間がなくて継続できないことが多いのならば、まずは「休憩期間もあっていい」と自分で納得することである。勉強が本業である学生と違い、忙しい中で学び直しに取り組んでいるのだからできない期間があるのは当たり前である。時には学びを忘れてゆっくりとリフレッシュする時間だって必要だ。

 仕事が繁忙期になれば、学習時間が確保できないことも増える。若い頃の筆者がまさにこのタイプで、「課題が提出できない」「この日は講座を休まねばならない」といったことが続き、自己肯定感が下がり学びから遠ざかってしまっていた。

 そこでライターの学びに関しては、副業時代は自分のペースで続けられる独学、専業になり自分で時間を調整できるようになってから、仕事の幅を広げるためにセミナーや講座を受講した。学んだ知識や技術を使う場所を想定していたため、効率を意識して学び仕事に反映することで、自信にもつながり学びを継続できたと感じている。

 自分に合わない方法での挫折を、学びの内容そのものが合わないのだと勘違いしてしまうと、学び直し迷子になりやすい。大人になってからの学び直しだからこそ、自分を理解し、事前に対策することでこれを回避できるはずだ。