『スタンドUPスタート』という“人間再生ドラマ”の企画を担当した立場から、“人間投資家”というキャラクターを通じて、問いかけたいことや伝えたい強いメッセージがあるのかと 狩野氏に問うと、「どう受け取られるかは、ご覧になった方の思いなので、『こう見てほしい』なんてことはありませんよ」と笑顔で謙遜する。
その上で、狩野氏は「ただ、心の中で何かを思えるようなものは、作ったつもりです。それがどういう感情なのか、観た後に反芻してもらえると嬉しいですね。仮に『全然、刺さらなかったな』であれば、なぜ刺さらなかったのかを考えていただく。『良かった』と感じてもらえて、『明日、隣の人にちょっと優しくしよう』と思うとか……。観てくださった方が、何か一歩、変わるきっかけが作れたとしたら、ありがたいです」と控えめに語った。
1人の思いが、周囲を巻き込んで変化をもたらすように、1つのドラマが、新たな投資家のパブリックイメージを作り出すのかもしれない。