もともとは米スタートアップのRipplingのCEOであるパーカー・コンラッド氏が提唱したキーワードで、ここでいうコンパウンド(複合)とは、単に複数のプロダクトを提供することを意味するのではなく、あくまで1つのデータソースを軸にして複数のプロダクトを展開するという考え方が特徴だ。国内の大手SaaS企業も、内製やM&AでバーティカルSaaS群を横展開しているが、単なる横展開ではなく、「データを軸にプロダクトを設計する」、「1つのデータを握る」というのがコンパウンドスタートアップの思想とも言える。
Ripplingは給与計算や勤怠管理、福利厚生をはじめとしたHR(人材)領域を軸に複数のプロダクトを展開している。LayerXもこれにならうように、今後も半年に1つの新プロダクトを展開することで、バクラクシリーズを軸としたコンパウンドスタートアップ化を目指すという。