​メール自動作成「BALES CLOUD」

マネーフォワードグループで企業向けのSaaS比較サイト「BOXIL SaaS」などを運営する​スマートキャンプは3月3日、インサイドセールス業務支援SaaS「BALES CLOUD」にメールの自動作成機能を実装、β版として提供を開始すると発表した。顧客向けのメールで訴求したい内容を指示文として書くと、最適なメールの文面を自動で作成できるという。このメールの自動作成機能は、OpenAIが開発した言語モデルを活用し開発されている。

法人向け導入支援「AI works for ChatGPT」

2023年1月にクラウドワークス元副社長の成田修造氏がアドバイザーへ就任したデジタルレシピは、ChatGPT公開前の2022年6月からGPT-3を活用したAIライティングサービス「Catchy」を提供している。月額制での利用が可能で、2023年3月時点でユーザーは5万人超。3月3日には新たに、同製品でのGPTを活用した開発の知見を生かし、法人向けにChatGPT APIの導入を支援する「AI works for ChatGPT」を提供することを発表した。

対話学習システム「GLOBIS AI Chat Learning」

全国主要都市とオンラインでMBAプログラムを運営するグロービス経営大学院は3月3日、プログラム内でAIとの対話を通じて学習するシステム「GLOBIS AI Chat Learning」をChatGPT APIを活用して開発、リリースすると発表した。これまでの教育の知見を生かしたチューニングでChatGPTによる回答を調整することで、受講者はAIとの対話で経営学について学べるようになるという。

職務経歴要約「ChatGPTエンジニアキャリアまとめ(β)」

エンジニア向けの求人マッチングサービス「Findy」運営のファインディは3月6日、エンジニアのキャリアサマリをAIが自動作成する機能「ChatGPTエンジニアキャリアまとめ(β)」をリリースしたと発表した。この機能はChatGPT APIを活用して開発されており、エンジニアが技術に関して書いた情報をGitHub、QiitaやZennといったメディアからAIが集約。Findyのユーザーは外部メディアとの連携と簡単な経歴のみの入力で、最短20秒で職務経歴の要約を作成することができるという。

2月にはnoteがGPT-3を活用した記事制作支援機能「note AIアシスタント(β)」のリリースを発表し株価がストップ高、弁護士ドットコムがR&D組織「Professional Tech Lab」を創設、ChatGPTを活用した法律相談チャットサービスの開発に取り組むなど、ChatGPTや関連技術を活用する動きは現れ始め、期待も高まっていた。今回のChatGPT APIの公開で、ますますその動きが加速しそうだ。