組織と役割に基づいてアカウント管理を自動化
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YESODが特徴的なのは人事DBを軸に「『個人』ではなく『組織と役割』に基づいてアカウントを管理する設計になっていること」と「現在だけでなく過去や未来の情報にもアクセスできること」だ。
同サービスではセールスチームにはSalesforce、バックオフィス担当者にはfreeeやマネーフォワード クラウドといった具合に、組織や役割と各SaaSの情報を紐づけて管理する。たとえばセールスチームに新メンバーが入ってくれば、セールス担当者用の各SaaSアカウントが自動的に発行されるわけだ。
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さらに未来の情報を予約する機能があるため、あらかじめ「9月1日からセールスチームにAさんが入社する」とDBに登録しておけば、入社当日には業務に必要なSaaSが全てセッティングされた状態で新メンバーを迎えることもできる。それも情報システム担当者に負荷をかけることなくだ。
入社時のアカウント発行に限らず、退社時のアカウント停止や組織改編や人事異動などに伴う権限変更の際にも同じような要領で効率的に進められる。
実際にYESODを利用する際には、最初のステップとして従業員のDBを作る。1人1人の雇用形態や関係会社など、これまでExcelやスプレッドシードなどに管理されていた情報、各SaaSに散らばっていた情報をYESOD上に集約。人事・組織の“時系列”マスターDBを整備していく。
次に各社員がどのチームに所属しているのが一目でわかる「組織図」をドラッグ&ドロップで作成。この情報は上述した通り未来の日付で予約することも、反対に過去の日付に遡って当時の状態を把握することも可能だ。
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人事DBと組織図が用意できたら、導入している各SaaSの権限を設定する。どの組織にどのような権限を与えるか、ここで決めた内部規定に沿ってSaaSのアカウント発行やアクセス権限の変更が自動化される仕組み。従来は入退社や人事異動の度に管理部・情報システム担当者が細かいやり取りをしながら手作業で行っていたことを、「正しい人事情報を入れされすれば」システム側が自動で処理してくれるわけだ。
なおYESODではAPIが提供されているSaaSや、ブラウザで操作できるSaaSについては全て対応可能。ただしブラウザでのログインのセキュリティ要件が厳しいSaaSについては「SaaSの提供会社と連携して対応していく必要があると考えています」(竹内氏)という。