フィットネス機能とバッテリー効率が進化した「Apple Watch Series 6」

Apple Watchは新たに血中酸素濃度が計測できる機能を搭載する上位モデルの「Series 6」と、Series 4以降に拡大した視認性の高いRetinaディスプレイのデザインをそのまま引き継ぐスタンダードモデルの「SE」がラインナップに加わった。

どちらのApple Watchも9月18日発売される。GPS+Cellularモデルの価格はSeries 6が5万3800円(税別)、SEが3万4800円(税別)。

上位モデルの「Apple Watch Series 6」
上位モデルの「Apple Watch Series 6」

上位のSeries 6は本体の裏蓋に赤く発光する4つのLEDクラスターと4つのフォトダイオードで構成される新しいセンサーを組み込んだ。血中酸素ウェルネスアプリと連携して、体にどれだけ酸素が取り込まれて体内に供給されているかを、ウォッチの画面とペアリングしたiPhoneのヘルスケアアプリの表示によりモニタリングできる。

血中酸素濃度はユーザーが知りたいタイミングでオンデマンドに計測ができるほか、睡眠時など1日を通してバックグラウンドで計測を続けることもできる。Series 6には常時計測の高度計やコンパスも内蔵されているので、山登りやスキー・スノーボードなど高度の高い場所でスポーツを楽しむ際に、血中酸素濃度を計測して自身の体が環境にどれほど順応できているかを調べる用途などに活用できそうだ。

2019年秋に発売されたApple Watch Series 5にも搭載されている心拍測定や転倒検出、GPSに緊急SOS通話の機能なども引き継いだ。50mの耐水性能を持たせた水泳時にも使えるスマートウォッチだ。

ディスプレイは常時画面を点灯させたまま、内蔵バッテリーで約18時間の連続駆動に対応する。アップル独自開発のシステムICチップ「S6」の駆動効率がアップしたことで、ユーザーがウォッチを身に着けて手首が下向きに返している状態でも明るい画面表示をキープする。内蔵バッテリーの充電時間も改善され、残量0%の状態から1.5時間で100%までチャージできる。Series 5では2.5時間かかった。

ケースのサイズは44mmと40mmの2種類。素材はアルミニウムとステンレススチール、チタニウムの3種類。アルミニウムのモデルにはブルーとレッドが初めて加わった。ステンレススチールのグラファイトも新色だ。

スタンダードモデルの「Apple Watch SE」も追加

Apple Watch SEはSeries 6と同じワイドな表示のRetinaディスプレイを搭載。ケースのサイズは44mmと40mmのアルミニウムとし、シルバー/スペースグレイ/ゴールドの3色が揃う。