スタンダードモデルの「Apple Watch SE」も加わった
スタンダードモデルの「Apple Watch SE」をラインナップに追加した

血中酸素濃度測定アプリは搭載していないが、心拍センサーやフィットネス・アクティビティに睡眠などApple Watchの人気機能が幅広く楽しめるスタンダードモデルとして人気を集めそうだ。内蔵するシステムICチップはSeries 5と同じ「S6」。各センサーの情報を迅速に処理できる。

なおSeries 6にはアップルが独自に開発した空間認識のための超広帯域無線チップ「U1」が搭載されている。iPhone 11シリーズに初めて搭載されたU1チップが今後アップルのさまざまなデバイスに内蔵されることによって、ワイヤレスでのデータ通信、ファイル共有などがより速く正確に行えるようになりそうだ。

サブスクサービスをパッケージにした「Apple One」が始まる

Apple Watchのユーザーをさらに拡大するために、アップルは新しいwatchOS 7をインストールしたApple Watch Series 4以降の機種が対応する「ファミリー共有設定」の機能を追加した。家族のiPhoneに対してCellular対応のApple Watchを複数ペアリングして使える機能だ。

この機能を利用するためには個別のデバイス単位で携帯通信キャリアとの契約が必要になるが、例えば子どもや高齢の親にApple Watchを身に着けてもらうことによって、見守り用のデバイスとしてApple Watchの各機能が活用できるようになる。

また2020年末に向けてApple Watch専用の新しいサブスクリプション形式のサービス「Apple Fitness+」が始まることもアナウンスされた。月額9.99ドル(約1000円)を払うと、プロのトレーニングコーチによる動画付きのフィットネスプログラムをiPhoneやiPadで視聴しながら、ユーザーのiCloudアカウントにひも付くApple Watchでトレーニングの記録をリアルタイムにモニタリングしたり、フィットネスアプリに履歴を保存できる。

Appleデバイスで利用できるオリジナルのトレーニング動画配信「Apple Fitness+」
Appleデバイスで利用できるオリジナルのトレーニング動画配信「Apple Fitness+」

米国やイギリスなど英語圏の6カ国から始まるサービスは順次世界展開が計画されている。

またこのApple Fitness+を含めて、iCloudの共有ストレージやApple Music、動画配信のApple TV+、ゲーム配信のApple Arcadeなどをまとめてパッケージにしたサブスクリプションサービス「Apple One」も秋に登場する。日本ではFitness+とNewsを除いた4種類のサービスをパッケージにして、月額1100円の個人版、最大5人の家族が使える1850円のファミリー版からスタートする。