3「午後6時以降に食べる炭水化物は、脂肪として蓄積される」
「寝る前に炭水化物を摂取すると、『代謝が落ちて身体に良くない』と考える人もいます。ですが、それは必ずしも『正しい』とは限りません」と、ファムティミさんは言います。
エネルギーのバランスを、預金残高と同じように考えてみましょう。重要なのは月を通しての習慣で、“華金”の夜であろうが火曜の昼であろうが、散財は散財に変わりないはず。
また、もしあなたが仕事帰りにジムに行く人であれば、バランスのとれた夕食にはメリットがあるそうです。ファムティミさんはほとんどのクライアントに、ワークアウト後は炭水化物の多い食事を摂るようにとアドバイスをしているそう。「なぜなら、身体が栄養を欲しているときですから」と彼は補足します。
4「乳製品を控えるとカルシウム不足になる」
「牛乳は身体に良い」という1980年代のマーケティングキャンペーンは、乳製品を骨粗しょう症の予防薬として位置づけました。また、問題なく乳製品を消化できる世界中の成人約40%にとって乳製品にはメリットがあり、ビタミンDやビタミンB12、リン、そしてもちろん骨を形成するカルシウムの供給源となります。
ですが、豆乳や豆腐、チンゲン菜、ケール、特定の豆類やナッツ類、シード類からも、カルシウムを得ることは可能です。多くの食品はミネラルが強化されており、例えば英国では、小麦粉にカルシウムを添加することが法律で定められています。
要するに乳製品が好きなら、楽しむことに問題はありませんが、牛乳は「絶対に必要なもの」というわけではないのです。
5「栄養をとるには生がベスト」
全ての食材が、「生で食べるのがいちばん」というわけではありません。赤色&オレンジ色の食材(トマト、にんじん、さつまいもなど)や、葉物野菜(ほうれん草など)に含まれるリコピンやβ-カロテンは、調理することでバイオアベイラビリティ(体内で栄養素が抽出され利用されやすくなること)が高まります。
さらに、脂溶性のビタミンA(トマトやにんじん)、ビタミンD(キノコ類)、ビタミンE(アスパラガス、スイスチャード)、ビタミンK(ケール、ブロッコリー、芽キャベツ)を含む食材を、オリーブオイルやバターなどの脂質と合わせて調理するのも効果的と言えます。