「お菓子といえばカルビー・森永・スナックミー」といわれる存在を目指す

 スナックミーでは、今回の調達資金をエンジニアの採用や倉庫設備の拡大に充てる。日本全国のユーザーによりスムーズに価値を届けるための設備強化が短期的な目標だという。

 一方で、長期的な目標は素材を生かしたお菓子ブランドとしての認知向上だ。前述のプロテインバーのほかにも、ジャーキーに特化したブランド「JQ」などを展開しているが、今後もオリジナル製品の開発に注力していく。

「2018年のお菓子の流通市場は小売ベースで約3.3兆円(編集部注:全日本菓子協会の発表では3兆3909億円)。その中でも5000億円ほどが自然素材、健康を意識したお菓子だといわれています。D2C(Direct to Consumer:メーカーが自社のECサイトを通じて直接ユーザーに商品を販売するモデル)だと1つのブランドでどこまでいけるかは課題なので、(プロテインバーやジャーキーなど)複数のオリジナルブランドで人気を獲得し、それを束ねるブランドとしてのスナックミーを認知してほしいと思っています。目指すのは『お菓子といえばカルビー・森永(製菓)・スナックミー』と呼ばれるところです」(服部氏)

スナックミーの服部氏らとベンチャーキャピタルら服部氏(後列右から2人目)、スナックミーCTOの三好隼人氏(後列右から1人目) 取締役COOの三田村健一(前列)と、同社に投資するベンチャーキャピタリストら Photo by Y.I.