思考の引き出しは情報量に比例する
加えて、思考の引き出しはほとんどの場合、情報量に比例します。なぜなら、どんなに考えが深くても頭の引き出しに情報が入っていなければ何も出てこないからです。
ですから、若手芸人には、ネットニュースはもちろんのこと、新聞や週刊誌など、手に取れるものにはすべて目を通すように口酸っぱく言っています。その理由はお笑いのネタになる原石は、転がっているものではなく、常にアンテナを張り巡らせて自分たちで見つけ出さないといけないものだからです。
普段、自分には関わりのないジャンルの情報が、自分の本業や関心ごとに好影響を与えるということはたくさんあります。その一例として、人気お笑い漫才師の「さや香」が挙げられます。
彼らのネタは非常によくできています。社会・科学・生物・数学など、一見お笑いとは関係なさそうな、さまざまな領域の話を見事にお笑いに落とし込んだネタをつくるのです。しかもそれが、難しいわけではなく、誰が見てもわかるように披露することができます。
もし、彼らが、お笑いのことしか考えていなかったらこういったネタは作れないでしょう。彼らはしっかりとお笑い以外の領域にもアンテナを張って「どうにかして活かせないか」と日々、思考の引き出しを増やしているのです。
このようにたくさんの情報に触れているからこそ見えてくるものはたくさんあります。
では、その情報量はどのように増やしていったらいいのでしょうか。