言い切っている選択肢を消す
まずは、こちらの問題をご覧ください。
a) can be misleading.
b) can never be used in court.
c) is fairly reliable.
d) is usually of very poor quality.
e) must be presented to the court.
【東京大学 2022年英語大問3(20)】
これは、東大英語のリスニングの問題です。東大の問題であっても、先ほどのテクニックが使えます。
英単語の意味がすべてはわからなかったとしても、それぞれの選択肢の方向性はわかります。
aはcan=かもしれない。
bはnever=あり得ない。
cはfairly=なかなか。
dはusually=いつも。
eはmust=違いない。
となります。
このうち、2つは言い切りすぎているので選択肢として削ることができます。
それは、bとeです。never / must は表現として強すぎます。「あり得ない」というのは、1つでも例外があればダメなことを示していますし、mustも「違いない」と断言をするのはなかなかリスキーでしょう。
それに対して、「can=かもしれない」というのは、否定しにくいですよね。「こうかもしれない」という言葉に対して、「絶対にそれはあり得ない!」とは言い難いと思います。
「そうかもしれない」というのは、「可能性がある」ということ。0.1%でも可能性があれば「そうかもしれない」のです。
それに対して、「あり得ない=可能性がない」というのは、0.1%の可能性もないということです。そんな風に完全に否定することって、なかなかできないですよね。
このように、断定した表現でなく曖昧な表現を探す訓練をしていると、選択肢をうまく消去することができるのです。ちなみにこの問題の答えはaです。
【曖昧な表現の例】
can/may/probably/perhaps/possibly/can say that/
【断定する表現の例】
must/completely/perfectly/absolutely/
be tend to=have a tendency to=する傾向がある
gone=なってしまった / done=やってしまった