例えば、「~するのは難しい=It is difficult that~」「~かどうかはわからない=You won't know whether A or B」などの表現が使われているものが正解になりやすいのです。曖昧で、否定し難いからです。
そう考えると、「b プログラムがされている」「e 確認されている」というのも、ちょっと強い表現です。
その中でdは、「はっきりさせることが難しい」と、かなり曖昧な表現になっています。「はっきりさせられない」ではなく、「はっきりさせるのが難しい」と言っているのもいいですね。
曖昧で、はっきりさせる方法があったとしても「そういう方法もあるけど、難しいことには変わりない」と言えてしまいます。
dは、このように他の選択肢と比べて一番曖昧なことを言っていて、かつ他の選択肢の主張と方向性をそこまで違えていない。
よって、これが一番ありうる正解なのでは、と推測できるわけです。
ちなみに、cは本当に、絶対に選んではいけない選択肢です。cを見て「これじゃないかな」と思った人は反省してください。全くそんなことはありません。
なぜなのか、具体的に説明しましょう。
cがもし正解だと仮定すると、「遺伝的にプログラムされているかどうかを調べる方法はない」ということになりますが、dを見ると「遺伝的にプログラムされているかどうかはっきりさせることが難しい」と書いてあります。
これ、cが正解なら、dも正解になると思いませんか? だって、「プログラムされているかどうかはっきりさせる方法がない」んですよね?
ということは、当たり前ですが「プログラムされているかどうかはっきりさせることが難しい」んじゃないですか? cが正解なら、dも正解になってしまう。
5つのうち2つが正解になることはないでしょうから、cだけは絶対にあり得ないんです。
このように、選択肢をよく読めば、「これはないな」という選択肢を削ることができるようになります。
今回は、このような選択肢消去の裏ワザの1つを紹介しましょう。