現状、そうではないBlueskyは牧歌的である。

 しかしそうは言っても、SNSでのリアクションは、それが必ずしも好意的ではなくても人のドーパミンを放出させる。ユーザー数の少ないBlueskyは必然的にユーザー1人あたりが受けるリアクションが少なくなり、人によっては投稿すれでも投稿すれども「ここには誰もいないのか」と思うような心境に陥る。

 ThreadsはBlueskyよりも活発な印象を受けるが、リリース直後のユーザーの伸びを考えると静かである。ベースがInstagramであるだけに画像を載せる人が多いが、それは賛否両論入り乱れて拡散していくXとは違い、純粋に「いいね」を目的のアニマル動画や、数分でできるエクササイズ術、家事のノウハウであったりする。

 Xでの刺激に慣れてしまっていると、これは物足りなく感じるのかもしれない。

(3)依存度の高さ

「Xのタイムラインに目が慣れすぎてしまって、他のサービスの使い勝手に違和感がある」「マスクに変わってからのたびたびの改悪にも恒例イベントのように慣れてきてしまった自分がいる」などの意見。

 (1)(2)にも通じる話だが、結局これまで毎日のように使い続けてきてしまったからこそ、他に移動する際の物理的、心理的ハードルが高い。そのハードルをメリットが上回れば大移動が起こるのであろうが、(2)で触れたように代替となるSNSが現れていないのが現状だ。

愚痴を言いつつ
いつまでXを使い続けるのか

 その他には、「大雑把にカテゴリ分けするとBlueskyは意識の高い一部のIT系、Threadsは若者やライトな話題を好む層が使う印象があり、中年男の自分にとってはXが一番落ち着く」といった意見や、「趣味アカウントの相互さんたちはXをハブにして他のSNSの投稿をシェアしている人も多く、複数のSNSを使いつつメインがXという人が多い印象」「過激な意見も多いのでXはあまり見たくないが、好きな著名人たちの投稿がここでしか読めないから仕方ない」といった声があった。

 ブームの終焉を予測しづらいX。現代人たちは一体いつまで愚痴を言いつつ、このSNSを使い続けるだろうか。