識学がなぜ今注目を集めているのか。経営者から見た識学のメリットとは何か。特集『識学大全』(全12回)の#2では、実際に自社で識学を導入し、識学の特別講師を務めていたこともあるワークスアプリケーションズの創業者の牧野正幸氏に、その考えを語ってもらった。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
「霧の中」からやっと正解
ワークス創業者の「識学論」
――新たなマネジメント法「識学」が注目されています。
経営者やリーダーの悩みに、スパッと答えを出しているところが評価されているのだろう。
特に、社長だけでなく現場のマネジャー層で悩みを抱える人は多い。
というのも、得てして社長はマネジメント力だけでなく独自のリーダーシップも持っており、それによって成功してきたケースが多い。だが、リーダーシップは人によって発揮の仕方やタイプが異なり、再現性がないにもかかわらず、これをマネジメントと混同し、現場のマネジャー層にも同様の手法を求めがちだからだ。
次ページでは、特に現場のマネジャー層に識学が有効だと牧野氏が考える理由を解説する。また、ワークスアプリケーションズで識学のメソッドを導入した際の経緯や社員の反応についても語ってもらった。