大きな出費はないはずなのに、全然お金が貯まらない……そんな独身女性が新NISAで巻き返しをはかるポイントとは? 2024年からスタートした新NISA(少額投資非課税制度)を中心に、資産運用のメリットや活用法について、ファイナンシャルプランナー深田晶恵さんと、ロボアドバイザーサービスのウェルスナビ代表取締役CEO柴山和久さんが本音で徹底討論した「新NISA完全活用法」セミナー(23年12月21日開催)より、今から投資を始めようとする40代独身女性の仮想ケースへのアドバイスをご紹介します。

【ケース3】42歳女性Tさん(独身)
大きな出費をしているつもりはないけれど、なかなか貯金ができない。
最近、友人が入院したことをきっかけに、将来のことが不安になってきた。
自動引き落としでお金を運用できる「つみたてNISA」に興味を持ち、FPさんのセミナーへ。リスクがあまり高くない債券がいいかなと考えていたが、株と債券を組み合わせたバランス型投資信託を薦められた。
普段使っているネット銀行からNISAに申し込み、月3万円の積み立て投資を始めるところだ。

40代独身女性「大きな出費はないはずなのに、貯金がない」新NISAで巻き返すには?<投資ケーススタディ3>FP深田晶恵さん×ウェルスナビCEO柴山和久さんに聞く写真はイメージです(Photo: Adobe Stock)

――この女性に、お二人からワンポイントアドバイスをお願いします。

柴山和久さん 株式と債券を組み合わせたバランス型投資信託は、リスクを抑える意味では非常によいと思います。収入があって投資に回せるお金がある場合は、株式の割合が高めのバランス型ファンドを選ぶことをお薦めします。幸い、つみたてNISAの対象となっているバランス型ファンドは株式の割合が半分以上のものがほとんどなので、そこが一つの基準になるのかなと思います。

40代独身女性「大きな出費はないはずなのに、貯金がない」新NISAで巻き返すには?<投資ケーススタディ3>FP深田晶恵さん×ウェルスナビCEO柴山和久さんに聞く

深田晶恵さん 株の割合がもっと高めでもいいかなとも思います。株の割合が8割という商品もありますので、それぐらいでもいいかもしれないですね。