これは女子高生を中心にだが、最近はプリクラでなく、盛れない「証明写真」であえて撮影するのがちょっとしたブームになっているようで、加工・「盛り」一辺倒から少しずつトレンドが変わってきている感がある。
「1日1回ランダムな時間に来る通知後、2分以内に投稿」という、一聴するに窮屈極まりないルールも面白さを加速させているようである。撮影が難しいタイミング、不都合な時間に投稿の通知が来た場合、たとえばトイレなら急いで出て廊下で撮る、授業中なら机の中やカバンの中を撮影するなど、思い思いの工夫や苦労でそれをしのごうとする。これを自分がしたり、その痕跡が残る誰かの投稿を見たりするのが楽しいのである。
なお2分以内に投稿すれば、その日追加で2回投稿ができるようになるだけだ。2分を過ぎて投稿しても「何分遅れて投稿されたか」が表示されるだけで、大して不都合はない。
ただ、一応提示された「2分ルール」にいかに向き合うかに、粋や楽しさが宿るのであろう。
非ユーザーにとっては迷惑?
「2分ルール」に起因する問題
なお、通知は同じタイムゾーンのユーザーに同時刻に一斉に行われるので、撮影を始めた若者が同時多発的に確認されれば自然にそれと知れるらしい。
一方、この2分ルールに起因する問題もちらほら起きている。授業中やバイト勤務中に通知が受け、撮影を始めるユーザーが少なからずいるというのである。
また、画像への他人の映り込みを気にせず投稿するユーザーがいて、それが嫌でBeRealの画像撮影が始まると気配でそれを察して、顔を手で覆うなどして自衛する非ユーザーもいる。「やめてほしい」と注意して改めてくれればまだいいが、そうでないこともあり、トラブルの元となっているとのことである。