仕事や家庭、人間関係において「成功した人生」を送るには、どうすればいいでしょうか? TVやSNSなどで成功者のエピソードを見聞きすると、誰しもが「自分もこういうふうになりたい」と思うものです。
そこで今回は、野心的な夢から小さな目標まで、あなたの「成功」を手助けするアドバイスが満載で、「人生に悩む人のバイブル」「何度も読み返したい」と反響を呼び続けている『成功者がしている100の習慣』(著:ナイジェル・カンバーランド)より一部を抜粋・編集して、まわりから「精神年齢が低い」と思われる人の特徴を明かします。
すぐキレる「精神的に幼稚な人」は視野が狭い
私たちは、つい小さなことでイラッとしてしまいます。給料の増額が少ないとか、後からきた車に自分が停めようとしていた駐車スペースを取られるとか。些細なことかもしれませんが、それでも穏やかな気持ちではいられないものです。
作家のデニス・シャープはこう述べています。「なぜ重要なことがたくさんあるのに、些末なことにこだわるのか?」
その理由の1つは、私たちは目の前の出来事に気を取られがちだということです。小さな出来事に心を奪われていると、一歩引いて大きな視点に立つことができません。それは劇場の観客席にいて、舞台やショーの一部しか観ていないようなものです。
小さなことに目くじらを立ててしまいがちな人は、こう考えてみましょう。「自分はこの問題を、明日も、来週も、1年後も気にしているだろうか?」。このような考え方を習慣にしていると、広い視点を取り戻しやすくなります。
心を穏やかにするために「ものごとを俯瞰」しよう
劇場でショーを観るために、最前列に座っていると想像してみましょう。キャストやオーケストラの小さなミスがすべて目に入るので、それが気になってしまいます。
今度は、高いバルコニーに上がってみます。舞台全体を遠く高い位置に見下ろせるので、さっきまで気になっていた細かいミスは目に入らなくなり、ショー全体を楽しめるようになります。
まったく同じショーですが、離れた位置から俯瞰することで、体験が大きく変わったのです。これを、日常生活の中で小さな物事に対しても実践してみましょう。
「人生は短い」と考えれば、たいていのことは気にならなくなる
たとえば、些細なことが気になったら、次のように自問してみましょう。
・大きな視点に立てば、この出来事を気にする価値はあるだろうか?
・同僚の仕事の出来は本当にそこまでひどいものだったのだろうか?
・誰かが遅刻したことで会議の開始が遅れているのは、私にとってそこまで重大な問題だろうか?
それでも、状況を俯瞰できず、目の前の小さな出来事に対するストレスや怒りが収まらないと感じるのなら、「人生は短い」ということを思い出しましょう。
あなたは死ぬ間際になっても、「同僚に昇進の先を越された」「隣人が家の壁を塗り直したので、自分の家がみすぼらしく見えるようになってしまった」といったことを、まだ気にしているでしょうか?
そのほか、不要なストレスや不安、ネガティブな感情から自分を守る方法もあるので、試してみてください。
(本稿は、『成功者がしている100の習慣』より一部を抜粋・編集したものです)