誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が指南】こんな人はもったいない? 自分を高める「1つの習慣」Photo: Adobe Stock

いつの間にか
視野が狭くなりがち

人は放っておくと、どんどん狭い世界に閉じこもってしまう傾向があります。

とくに努力家の人ほど、自分の価値観に固執し、いつの間にか狭い視野で物事をとらえるようになりがちなのです。

その結果、うまくいかないと感じると、発想の視野を広げられず、すぐに諦めてしまうこともあります。

目の前の現状とは
違う視点での発想

しかし、ある場所での努力がうまくいかなくても、別の場所で新たな可能性が広がることがよくあります。

たとえば、いまの職場で閉塞感を感じているならば、転職をしたり独立したりと、現状とは異なる選択肢について考えてみることも、自分の可能性を広げることにつながります。

ときには何もせずにモラトリアムを過ごす時期も必要ですが、そのような時期も新たな価値観を見つける機会です。

現状維持の“危険な安心感”

ふだん行かないところに行って見聞を広げ、多様な価値観を知るだけでも、自分の視野を広げてくれます。自分にはない価値観が存在することを知ると、視野が広がるのです。

そして、広い視野を持つことは、うまくいかない時に新たな道を見つける手助けになります。

無意識に何かに縛られ、狭い世界に閉じこもることで、安心感を得る傾向がありますが、そのような状況でうまくいかなくなると、他の可能性が見えなくなります。

自分とは異なる価値観に
積極的に触れようとする

そのため、いろんな価値観に触れて、試してみることが大切なのです。

海外に行けば、日本とは異なる価値観に気づかされます。日本では通用する自分の価値観が、どこでも通用するものではないことが実感としてわかるわけです。

生きている限り、試してみることは、たくさんあります。現状維持をして安心感に浸るがあまり、狭い視野のまま自分を閉じ込めてしまうことはもったいないと思います。

自分が輝ける場所

自信を失い、挫折感に苦しむことがあるでしょう。そんなときに、自分とは異なる価値観に触れている経験が力になるのです。

もっと多くのことにチャレンジしてみることをオススメします。

狭い世界にとらわれず、自分が輝ける場所はどこか、その場所を探すことが大切です。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。