プレスアップ(腕立て伏せ)

press up

 背筋は伸ばして体幹をしっかりと締め、両手を肩の下に置いてハイプランク(うつ伏せの状態から肘を伸ばして両手を床につき、つま先だけを床につけて腰を持ち上げ、身体全体をその3点で支える)のような姿勢をとります。

 次に肘を曲げて胸を床へと近づけ、顎(あご)が床につくのを目安に落とします。その自分の目標まで下げたら、肘を身体に密着させたまま思い切り身体を押し上げてください。完全な腕立て伏せはまだ早いという人は、膝を下ろして床についた状態で行ったり、腕の位置を高くした状態で行ったりしてみましょう。

TRXローロウ(インバーテッドロウ)

swing, recreation

 このメニューは、身体を斜めに仰向けにして行う懸垂だと思ってください。通常は、ラックにセットされているバーで行うことが多いですが、ここではTRX(TRXサスペンショントレーナーを用いて行う、自体重と重力を負荷として利用するトレーニングシステム)をおすすめします。

 なぜなら、TRXのメリットはウエイトトレーニングほど大きな負荷を関節にかけることなく、自重エクササイズの強度を自分なりに高めらることができるから。 フォームの習得次第でストラップの抵抗の調節を行えば、異なる筋肉群を使うことにも意識が届きやすくなるからです。筋トレ開始時期からこの方法を知っておけば、その効果をよりベターに獲得することができる…かもしれませんので。しかも、自宅でのトレーニングの場合にも向いていますし、より手軽に購入も設置もできると判断しています。自宅に頑丈なアンカー設置場所がなければ、近くの公園の高鉄棒があえば、そこでもいいでしょう(公園に高鉄棒は、あまりないかもしれまんが…)。

 まずはTRXサスペンショントレーナーをショートにして、これを設置したアンカーポイントに顔を向けて両手でリングをそれぞれ持ちます。そして肘を腰の位置まで引いて、肩甲骨を寄せるようにします。さらに肘は、腰に近づけグッと絞るようにしてください。続いて背筋はまっすぐにしますが、身体はそらないように気をつけ、足をアンカーポイントの下に来るよう前へとずらし、身体を斜めにすることでベクトルを掛けていきます。

 上の写真右の態勢になりますが、このときのポイントは肘からアンカーまでのループは一直線になるよう心掛けてください。そこから足の位置は固定したまま、腕を伸ばしていくのですが、そのときも肘からアンカーまでの角度は変えずに、ゆっくりと伸ばしましょう。そして伸ばしきったら今度は肘を曲げて身体をひきつけて、もとの位置に戻ります。