ブラック企業に勤めながら、貯金0円から1億円を貯めた男の生活とは!?「給料が全部貯まっていくんです」と語り、独特の節約生活がSNSで大バズり! テレビ朝日、TBSなど、各種メディアや韓国や台湾、中国、タイ、ベトナムなど海外でも話題になったのが、絶対仕事辞めるマン氏だ。同氏の蓄財の道のりや、節約生活のすべてを明かした初の著書『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』が刊行された。節約生活のきっかけから、貯金の過程や具体的な節約テクニックまで、究極の節約思考とその実践法を丁寧に解説した1冊だ。 今回はその刊行を記念し、内容の一部を紹介する。

1億円の貯め方Photo: Adobe Stock

3000万円到達の秘訣は「支出減」!

 私が金融資産3000万円を達成したのは、貯金を始めておよそ9年目です。

 1000万円達成の時もそうでしたが、心理的には貯金ゼロだったころからかなり変わっていました。3000万円は心を守るより強力なバリアとして機能し、もうお金のことで失意のどん底に落ちるようなことはなくなりました。

 さらに3000万円は、一生極貧生活を送る覚悟さえあれば、仕事を辞めてもどうにか暮らせるかも? と思い始められる額でした。

 ざっくりと計算すると、当時34~35歳の私なら、だいたい月10万円生活を送るなら、この時点でリーンFIRE(ギリギリの生活でFIREするスタイルのこと)が可能です。これは、かなりの精神安定剤となっていました。

 資産0円から3000万円に増やすまでは、ざっくりとした感覚で恐縮ですが、
・節約と給料によるもの 7~8割
・投資の利益 2~3割

といった感じでした。投資や年収よりも、入ったお金はとにかく使わないこと!

 投資で2~3割と言っても9年もかかっていますし、途中にはリーマンショックもありました。常に順調に、時に爆発的にお金を増やしたわけではありません。長い時間をかけて、収益や配当が蓄積していった結果です。

 世間には投資で一気に稼ぎ、それをあおるものも多いですが、私は本当にコツコツ蓄積型です。それゆえに、これから蓄財を始める人たちにとっては、私のほうがよいロールモデルになると思っています。再現性が最も高いからです。ただし苦行の道ですが。

 おそらく、貯金0円から3000万円にするのが最も難しいです。3000万円から5000万円になるよりも、5000万円から1億円になるよりも大変だと思います。

 しかし、やってやれないことはありません。だって、月給もパッとしないブラック企業勤務の私ですらできたのですから。

3000万円を貯めて、生活の変化は起きたのか?

 まったくなし。相変わらず散財することはなく、健康で非文化的な節約生活を淡々と送っていました。振り返れば少し贅沢をしてもよかったと思うのですが、長い時間をかけてコツコツと小銭を集めて貯め続けたから、もったいなくてなかなか散財できません。もう節約がクセになっていたのですね。

「うおー! 3000万円!」みたいに散財してしまうのは、宝くじや相続、株価の急騰などで、突然大金を手に入れたケースだけのように思えます。散財の速度は、貯めた速度と比例するものなのかもしれません

 ですから、コツコツ貯金は無駄遣いがしにくく、老後資金にはよいかもしれませんね。

(本稿は、『1億円の貯め方 貯金0円から億り人になった「超」節約生活』を抜粋、再構成したものです)