「自律神経を整えるための方法を教えましょう」
そう語るのは、これまでネット上で若者を中心に1万人以上の悩みを解決してきた精神科医・いっちー氏だ。「モヤモヤがなくなった」「イライラの対処法がわかった」など、感情のコントロール方法をまとめた『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』では、どうすればめんどくさい自分を変えられるかを詳しく説明している。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、考え方次第でラクになれる方法を解説する。(構成/種岡 健)

精神科医が教える「自律神経」を整えるための方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

「自律神経」を整えましょう

 自律神経失調症の人は、積極的にしたほうがいいこと、しないほうがいいことはあるのでしょうか。

 自律神経は、ストレスなどがきっかけになり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで自律神経失調症を起こします。

 そのため、ストレスによる影響力を減らすことがもっとも重要です。
 ストレスによる影響力は、あなたがガマンをすればするほど高まってしまいます

 なので、1日の中でガマンをしていることを少し減らしていく必要があります

 とはいえ、生きていくためにはさまざまなガマンが必要です。
 まずは、イヤなこと、やりたくないことのうち、優先順位が低いものから少しずつ予定から外したり、他人にお願いしてみるようにしましょう

 また、可能であれば、「定期的な運動習慣」もおすすめしています。

 運動を定期的に行うことで、交感神経と副交感神経のバランスも整っていくので、無理をしない範囲で生活の中に取り入れられるとよいかと思います。

ストレスを減らす習慣とは?

 人間は強いストレスを感じたり、気持ちが落ち込むと、消化管や血管など、ふだん意識していない身体の臓器や、筋肉が異常をきたしてしまうことがあります。
 これは、自分の意志とは関係なく、自動的に働く自律神経の不調によるとも考えられています。

 自律神経は、呼吸や血管、消化や生殖などの生命維持に必要な機能を調節するのですが、過度な緊張や不安が続くと、この自律神経系が乱れてしまうことがわかっています
 もし強いストレスを感じていたり、眠れない、運動できないなどの基本的な機能がうまく働いていないと感じるときにはこのような病気が疑われることもあります。

 このような自律神経系の異常を治すためには、緊張しすぎになっている自律神経を緩める、弛緩(リラックス)させる必要があります

 そのためにはストレスを軽減できるように生活習慣を整える必要があります。
 運動や自然の中を歩くなどの深い呼吸ができるような取り組みが有効ですので、試しにやってみましょう。

(本稿は、頭んなか「メンヘラなとき」があります。の著者・精神科医いっちー氏が特別に書き下ろしたものです。)

精神科医いっちー
本名:一林大基(いちばやし・たいき)
世界初のバーチャル精神科医として活動する精神科医
1987年生まれ。昭和大学附属烏山病院精神科救急病棟にて勤務、論文を多数執筆する。SNSで情報発信をおこないながら「質問箱」にて1万件を超える質問に答え、総フォロワー数は6万人を超える。「少し病んでいるけれど誰にも相談できない」という悩みをメインに、特にSNSをよく利用する多感な時期の10~20代の若者への情報発信と支援をおこなうことで、多くの反響を得ている。「AERA」への取材に協力やNHKの番組出演などもある。