誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が指南】仕事ができる人、できない人の「意外な差」・ベスト1Photo: Adobe Stock

キリがいいところまでやる?

今日は、「キリがいいところまでやらない」ということについてお伝えしたいと思います。

人はどうしても、物事を進める際に、「キリがいいところまで、もう少し頑張ろう」という気持ちに駆られがちです。

しかし、特に急ぎの用事でない限り、きりがいいところまで頑張るのは、おすすめしません

エンドレスに頑張る悪循環

なぜなら、きりがいいところまでやると、思っていた以上に多くの仕事をしてしまい、つい無理をしてしまいがちだからです。

きりがいいところまでやること自体、無理をしてしまいがちですが、いったんきりがいいところまで完了しても、次にやるべきことが出てきたりして、さらに頑張ってしまうことにもなりがちです。

その結果、つねに仕事に追われる感覚が抜けず、慢性的な疲労感が蓄積する可能性が高いのです。

あえて途中でやめる
2つのメリット

一方、きりがいいところまで完了すると、次の新たな作業にとりかかるエネルギーを奮い起こすのが難しくなることもあります。

その点、きりがいいところで作業を終えなければ、次にとりかかる“続きの作業”は明確であり、次回もスムーズに始められます。

さらに、もう少しやりたい気持ちがあるにもかかわらず、あえて途中で作業を終了するようにすると、心の切り替えが上手にもなります。

心構えが整いやすくなる

あえて途中でやめることにより、次のことに進む際の心構えも整いやすくなって、効率的に作業に取り組むことができます。

あえてキリがいいところまでやらないことには、多くのメリットがあることがおわかりいただけたと思います。ぜひ実践してみてくださいね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。