誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
会話が苦手の共通点
今日は「無理に会話しなくていい」というテーマでお話ししたいと思います。
会話が苦手な人は結構いますが、その原因の1つは「無理に話さなければいけない」「沈黙は良くない」と思い込んでいることにあります。
「ちゃんと話さないと」「うまく場をつながなければ」と焦ったり不安になったりすると、余計にリラックスして話せなくなってしまいます。
頑張るほどに逆効果
そうすると緊張した雰囲気が相手に伝わり、相手も話しづらくなるという悪循環に陥りがちです。
会話の間(ま)を一生懸命埋めようとすると、意味のないことを喋りすぎてしまい、疲れてしまうこともあります。
いずれにしても「頑張って話さなければ」と思うと、お互いにとって楽しい時間になりません。
では、どうすればいいの?
そして、いずれ会う機会が減ってしまい、それは自分のせいだと思ってしまうことも……。
こうしたジレンマから抜け出すには、「無理に話さなければ」という考えを断ち切ることが大切です。
無理に話す必要はないとはいえ、では、どうすればいいのでしょうか?
突破口は「共通の体験」
いちばん手っ取り早いのは、「共通の体験」を織り交ぜることです。
なにもない場所で、会話だけするのは、なかなかハードルが高いですし、不自然というもの。たまたま話題があればいいですが、無理やり見つけるのはよくありません。
だから、「一緒に何かをする」という前提があればいいのです。別の言い方をすると、「共通体験を得る」ということです。
自然と会話が続くポイント
たとえば、一緒に食事をすれば「この料理、美味しいね」、景色の良い場所に行けば「きれいな景色だね」なんて、共通の話題が自然と出てきますよね。
特に、まだ知り合いたての頃は、一緒の体験を通じて会話すると上手くいきやすいでしょう。
楽しい会話を意識したり、意味のあることを言おうと考えすぎるのは、逆効果です。無理に話そうとするのが、上手くいかないすべての原因なのです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。