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※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が指南】どんな「話ベタ」でも雑談力が一気にアップするたった1つの作戦Photo: Adobe Stock

会話が苦手の共通点

今日は「無理に会話しなくていい」というテーマでお話ししたいと思います。

会話が苦手な人は結構いますが、その原因の1つは「無理に話さなければいけない」「沈黙は良くない」と思い込んでいることにあります。

「ちゃんと話さないと」「うまく場をつながなければ」と焦ったり不安になったりすると、余計にリラックスして話せなくなってしまいます。

頑張るほどに逆効果

そうすると緊張した雰囲気が相手に伝わり、相手も話しづらくなるという悪循環に陥りがちです。

会話の間(ま)を一生懸命埋めようとすると、意味のないことを喋りすぎてしまい、疲れてしまうこともあります。

いずれにしても「頑張って話さなければ」と思うと、お互いにとって楽しい時間になりません。

では、どうすればいいの?

そして、いずれ会う機会が減ってしまい、それは自分のせいだと思ってしまうことも……。

こうしたジレンマから抜け出すには、「無理に話さなければ」という考えを断ち切ることが大切です。

無理に話す必要はないとはいえ、では、どうすればいいのでしょうか?

突破口は「共通の体験」

いちばん手っ取り早いのは、「共通の体験」を織り交ぜることです。

なにもない場所で、会話だけするのは、なかなかハードルが高いですし、不自然というもの。たまたま話題があればいいですが、無理やり見つけるのはよくありません。

だから、「一緒に何かをする」という前提があればいいのです。別の言い方をすると、「共通体験を得る」ということです。

自然と会話が続くポイント

たとえば、一緒に食事をすれば「この料理、美味しいね」、景色の良い場所に行けば「きれいな景色だね」なんて、共通の話題が自然と出てきますよね。

特に、まだ知り合いたての頃は、一緒の体験を通じて会話すると上手くいきやすいでしょう。

楽しい会話を意識したり、意味のあることを言おうと考えすぎるのは、逆効果です。無理に話そうとするのが、上手くいかないすべての原因なのです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。