店頭FXの取引高は過去最高となった2022年に続いて23年も1京円を超え。FXでの億り人も多数輩出している中、これからFXを始めたいと思っている人も多いことでしょう。『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門改訂第2版』では、FXの面白さ、始め方、勝ち方などを解説しています。今回は、著者であるカリスマFXブロガー羊飼いさんの「神トレ」を紹介します。
羊飼いさんの得意技は経済指標トレード。ここ数年の旬はインフレ関連の指標!
カリスマブロガー羊飼いさんとFXのつきあいはかれこれ23年になる。FXの定番ブログを運営し、その日に発表予定の経済指標について解説付きで掲載している。毎日チェックするファンも多く、人気のコンテンツだ。
自身も経済指標後や深夜の値動きなどで、日々、短期取引しているトレーダーでもある。
「夜に予定があっても経済指標発表の21時30分までには帰るようにしています」そう話す羊飼いさん。
「経済指標にも旬があります。この数年はインフレがテーマなのでCPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)などインフレ関連の指標への注目度が高まりました。反対に雇用統計は『往って来い』で終わることも多くなった気がします」
経済指標発表後、数分たって値動きが落ち着いたところを狙う
最近の羊飼いさんは、FXの1日の利益は20万~30万円を目安にしていて、指標発表後にちょこちょこ取っているそうだ。
「損切り幅を3~5pipsとタイトにし、利益確定はそれ以上をめざす。これだと勝率50%でも利益が残ります」
指標発表の直後はスプレッドが開くし、値動きも荒い。損切り幅3銭だと一瞬で切られてしまいそうだ。
「経済指標の直後は値動きが荒いのでポジションを持つとドキドキしちゃう。なので最近は、発表直後を避けて数分経って値動きが落ち着いたところを狙っています。指標で急落してもいったん戻すことが多いので、次に再び下げるか、全戻しするのかを指標の結果や株価、MACDなどのテクニカル分析も見ながら判断していく感じです」
羊飼いさんにはその他にも得意な時間がある。
「深夜2時ころ、猫に起こされるんです(笑)。そのころは指標の値動きも落ち着いています。指標後の高値・安値の中に収まると思えば短期で取引し、翌日に向かって加速するような勢いがあれば翌日に持ち越します」
経済指標発表日にはチャンスが多そう。スケジュールを確認して、傾向を研究してみよう。
※本記事は「ダイヤモンド・ザイ」6月号より抜粋、加筆したものです。