蓮舫氏と小池百合子氏、信用できるのはどちら?「姑目線」で斬る都知事選の頂上対決都知事選への出馬を表明した蓮舫氏 Photo:JIJI

もしもあなたが蓮舫氏と
小池百合子氏の“姑”だったら?

 東京都知事選は、現職の小池百合子氏と東京都選出参院議員の蓮舫氏の一騎打ちになりそうです。二人とも、熱烈なファンとアンチファンがいること、大きなスキャンダルを抱えていることが共通しています。前者はカイロ大学卒業疑惑、後者は台湾との二重国籍問題です。

 その双方の疑惑報道に私も文春時代に関わってきましたが、今回は視点を変えて、「姑目線」で二人の女性候補を見てみましょう。もちろん、都知事選は小さな国家なみの首長選挙ですから、「姑目線」だけで決めていいとは思いません。しかし、口先の公約や演説が得意な人ほど、実際の私生活は真逆というのもよくある政治家の姿です。やはり私生活でも「公約」に近い暮らしをしている政治家の方が信用できます。

 一応、議員の息子だった私も、父の「公約」によって家族の私生活が縛られました。私の父の公約は「麻雀、競馬、パチンコ、ゴルフはやりません」。そんな公約を掲げた政治家の息子が、これらの遊戯をするわけにはいきません。落選したら議員はただの人、家族の生活も零落します。だから、必死で父の公約を守りました。おかげで、いまだに賭け事もゴルフもできません(笑)。

 小池氏も蓮舫氏も、今は独身ですが、二人とも結婚していた時代も恋人がいた時代もあります。残念ながら、二人の姑はともにメディアで発言していないので、息子のお相手をどう思っていたのかわかりませんが、姑が気になりそうな話をいくつかご紹介したいと思います。

 まず、私が若いころをよく知っている蓮舫氏から始めましょう。クラリオンガールとしてモデルデビューした蓮舫氏は、週刊文春のグラビアにも登場。当時編集部員で、のちにエッセイストとなった故勝谷誠彦氏が惚れ込んで、マニラで撮影するグラビアまで企画していました。その後、キャスターとなってからも、私は記者仲間として付き合いがありました。

 飲み会も何度もやりましたが、彼女が興味を持つのは「解散」がいつか。つまり政局ばかりで、政策やこの国をどうするのかといった議論には全然興味を示しません。私は、「ああ、彼女はこの国の政治記者、いや実際には政局記者になりたい人で、そのうち政治家になるのだろうけど、大成しないだろうな」と思っていました。