「お小遣い」は仕分けの必要さえなし?
蓮舫氏「びっくり格差婚」の顛末

 しかし一番驚いたのが、リベラル系雑誌『インサイダー』の編集長・高野孟さんのスタッフだった村田信之記者と唐突に結婚したことでした。村田氏自身も週刊文春に出入りしていた記者でしたが、地味な存在で、記者というより高野氏や田原総一朗氏のスタッフという感じでした。そんな若者とニュース番組『ステーションEYE』でメインキャスターを勤める美人キャスターの結婚(当時は番組スタッフでもありました)ですから、格差婚としか言いようがありません。

 プロポーズの言葉は「芥川賞をとるから結婚してくれ」だったらしいのですが、結婚している間はいつも「いつとるの?」といじられ、ついにはテレビで「ペット以下」と言われてしまいました。これには、世間から猛烈な批判が沸き起こりましたが、本人は「ふざけあっているだけ」と鷹揚な対応。いかにも、実質「ヒモ」というか「妻の七光」生活に浸りきっていたように見えました。

 蓮舫氏が政治家になる前、北京大学に留学するため夫婦で中国にわたり、子供も授かりますが、大学に行く彼女を支えて主夫業を果たすのは、妻から「ムラ」と呼ばれていた彼ばかり。その後議員になり、民主党政権で有名な「仕分け」を仕切り、「2位じゃダメなんでしょうか?」と有名なセリフを吐いた時期も、夫の村田さんは「家庭内でも仕分けはあるんですか?」と問われ、「お小遣いも『仕分けしている』と言うんですが、もらった記憶もないんで(笑)」と自嘲していました。

 1993年早稲田大学政治経済学部卒業、2005〜2006年早稲田大学大学院公共経営研究科で修士号を取得、鳩山由紀夫内閣で内閣官房専門調査員に就任と経歴は立派そうですが、妻と高野・田原人脈の影を感じます。

 そして、2011年目黒区議選に出馬するも惨敗。妻の蓮舫氏も応援しましたが、彼女の持つ基礎票さえ獲得できませんでした。二人には双子の男女の子どもがいて、息子さんの方はタレントを経験したあと、なぜか自民党に入党して糸山英太郎氏の養子となり、政治の勉強をしているそうです。

 蓮舫氏は議員になってからも、さまざまなトラブルを起こしました。ファッション雑誌『VOGUE NIPPON』2010年11月号に、国会議事堂の中央階段などで撮影した写真を掲載し、「議事堂内での撮影について、私的な宣伝や営利目的に当たる行為は許可されていない」と厳しく糾弾されました。

 結局2020年に「価値観が違う」を理由に村田氏と離婚。彼はその後、釜石市の市議会議員に当選して、現在は東北で活動中です。