住宅ローンの失敗例 短期視点でしか考えられない
失敗しやすい人の特徴は、短期視点のみで考えてしまう人です。逆を言えば長期目線で考えない人とも言えます。
こういった人がなぜ失敗しやすいのかというと、ローンというものは35 年間の話です。繰り上げ返済や売却などもあり今の住宅ローンの平均返済期間は11年と言われていますが、多くの人は35年間丸々とは言わないまでも、少なくとも10年以上は組むという状況です。
そのため、直近の目線だけで考えてしまうのは非常にもったいないです。1つ例を挙げると、ローンには初期費用というものがあります。初期費用は当然安いほうがいいですが、同時に初期費用が安いローンは金利が高いことがあります。
銀行もビジネスですので、収益を取っていくなかで手数料が安い、初期費用が安いことを売りにしながら、金利を高くしている銀行もあります。もちろん短期で売ろうと考えている人にとっては初期費用が安いほうがいいですが、長期で見ると損をしてしまうこともあるので注意が必要です。
自身が想定している居住年数でシミュレーションを行い、お得なほうを選ぶようにしましょう。一般的には初期費用はローン借入額の2.2%かかり、初期費用を抑える場合金利が0.2~0.25%程度加算されることが多いです。その場合、7年未満で売却をする場合は初期費用を抑えたほうが得になり、それ以上住む場合は金利を抑えたほうがお得になります。