【1分読み切り】聞かれてもいないのに、つい言い訳をしがちな人が注意すべき点は、たった1つ。
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【精神科医が教える】言い訳を増やさない…シンプルにして最も効率的な方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

嫌われる人の1つの特徴

今日は「言い訳を減らす方法」についてお話ししたいと思います。

言い訳が多い人は嫌われ、周りから人が遠ざかっていきます。なぜなら、「自分には責任がない」と何ごとにつけ自己保身をして、責任回避をしがちな人に思われるからです。

頻繁に言い訳をする人は、なにかあると逃げようとするので、信頼されなくなり、周りから人がいなくなってしまうのです。

言い訳をする人の心理

では、どうすれば言い訳を減らせるのでしょうか。まず、言い訳をする人の心理としては、「事情を説明したい」という思いがあります。

「自分は悪くない」ということだけを言いたいわけではないのでしょうが、「状況を理解してほしい」という思いが強いのです。しかし、結果的には独善的な言い訳になってしまいます。

言い訳を減らすコツは、とてもシンプルです。「人から聞かれてから事情を述べる」ことです。誰からも聞かれていない段階では、もし自分に少しでも否があるならば、「申し訳ありません」「ごめんなさい」とだけ伝えて終わらせれば、言い訳は減ります。

相手が求めていないことを話さない

相手があなたの事情を気にかけている場合は、「なにがあったの?」と聞いてくれるでしょう。そこで事情を説明すれば、言い訳にはなりません。

しかし、聞かれてもいないことを説明しようとするから、言い訳になってしまうのです。それは「相手が求めていないこと」なのです。

ですから、言い訳をしたくなければ、聞かれてから答えるようにしてください。そうすると、「遅刻しました」「できていませんでした」「ミスしました」といった、とてもシンプルなことしか言えなくなります。

必要なら相手が聞いてくる

利害関係のある人であれば、「どうしてそうなったのか教えて」と聞いてくるでしょう。もし聞かれなかったとしたら、それは相手にとって必要のない情報なのです。

結果だけを伝えて理由を聞かれなかった場合、あなたがなにも言わなければ、相手がそのことを評価してくれる可能性だってあります。

「この人は言い訳しないな」という意味で信頼度が上がる可能性だってあるのです。

言い訳をしないことは
自分にもメリットのあること

つまり、聞かれていないことは、あまり言わないほうが、アナタにとって得だとも言えるのです。ですから、基本的には、相手に聞かれない限り、理由は説明しないでください。

これが言い訳を増やさない最も効果的な方法で、アナタにとってメリットがあることでもあります。