【1分読み切り】自分の悪口を言われていることを知ったら、ちょっとショックですよね……そのときに、どう対処するでしょうか?
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【精神科医が教える】悪口を言われたとき、最速で解決する方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

悪口を言われたらどうする?

今日は、自分の悪口を耳にしたときの対処法についてお話ししたいと思います。

「あれ? 自分のことを悪く言っているのかな」と感じたり、「あの人がアナタの悪口を言っていたよ」と耳に入ってくることがあります。

そういうとき、嫌な気分になるのは自然なことですが、どう対処すべきでしょうか?

悪口を言われたときの
正しい対処法

結論としては、何もしなくていいんです。悪口を言われたとしても、誤解や勘違いがあったと思っても、解決しようとか誤解を解こうとする必要はありません。

悪口は、基本的に“頭がお暇な人”が話のネタとして言っているだけなんです。特に組織やグループに新しく入った人は、悪口の対象になりやすいですが、それは単に新しいネタができたからです。

たいていの場合、深く考えずに言っていて、すぐに忘れてしまいます。

何もしないほうが
早く解決する

ここで重要なのは、誤解を解こうとしたり、何かアクションを起こしたりすると、逆効果になることが多いということです。本来なら忘れられていくはずの話題が、対応しようとすることで、かえって記憶に残ってしまうんです。

アテクシも若い頃、悪口を言われたことがあるのですが、そのことに対処してフォローしようとしていました。でも、それはあまりよい結果をもたらさず、単に気疲れするだけでした。そして、対応をやめた頃には、みんなその話を忘れていたんです。

つまり、最初から何もしないでいれば、その悪口はすぐに忘れられ、どうでもいいことになるんです。

どうでもいい、気にしない

悪口を言われた本人が気にしていないと、周りの人はより早く忘れてしまいます。逆に、本人がいつまでも気にしていると、周りの人は思い出したり、意地悪な人はさらに焚きつけたりするものです。

ですから、悪口を耳にしても、それは本当にどうでもいい、空気のような出来事だと思ってください。まったく気にしなくていいんです。

もっと自分にとって大切なことに目を向けて、自分の行動や人間性を長い目で見てくれる人との関係を大切にしてください。それが一番の対策になります。