圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化がすごい」と話題の『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』著者・森武司氏は、2005年の創業以来、18年連続増収増益を達成し、年商146億円となった。ここまで会社を成長させてきた秘密は何か? 本書からより深い学びを得ようと、インタビュー企画を実施。今回インタビューするのは、FIDIA 広告事業部・サブマネージャーである黒澤辰哉氏。Yahoo・Google・LINE・Facebook・Instagram・X等のプラットフォームでの広告運用を得意としており、本書でもたびたび登場するFIDIA役員 菅良平氏の部下でもある。そんな黒澤氏は、『スタートアップ芸人』をどう読み解いたのか。前職は全く異なる業種で働いていたという黒澤氏に、仕事の生産性を落とさず、家庭円満という一石二鳥のテレワーク活用法を聞いた。(構成・野田ちひろ/ダイヤモンド社書籍編集局)

「仕事の生産性」を落とさずに「家庭を円満」にするテレワーク活用法・ベスト1Photo: Adobe Stock

家族に支えられた数十年

――以前は居酒屋勤務など、夜の仕事が中心だったそうですが、どうして今FIDIAで働くことにしたのですか。

黒澤辰哉(以下、黒澤):大きなきっかけは、やはり家族とすごす時間を増やしたいというところです。
というのも、僕自身、かなり早いタイミングで子どもが生まれたんです。
大学1年生のときでした。
ですから、子どもができたとき、僕自身がまだまだ子どもだったんです。
今その子は15歳になりますが、ここ十数年は子どもに育てられたなと感じ、本当に感謝しています。
ですから、今でもやっぱり家族は大事にしたいと思っています。

――FIDIA自体、家族を大切にする想いが強い会社と聞きますが、広告事業部はその中でも特にそれを意識されている感じでしょうか。

黒澤:ええ。というのも、基本的に広告自体は24時間動くので、ある意味24時間ずっとやることはあります。
逆にその分、広告事業部の社員たちには残業を強制しないようにしています。
土日も基本的に休み。ただ、緊急のときだけは柔軟に対応するというスタンスです。

家族との時間をつくる環境づくり

――いわば終わりのない仕事に取り組むということですよね。
オンオフの切り替えが大切になってくると思うのですが、組織として何か取り組みがあるのでしょうか。

黒澤:そうですね。残業してでも会社で仕事を終えてから帰りたい人や、業務外では仕事とプライベートを分けたい人は一定数いると思うんです。
なので、広告事業部では、休日でも家で作業できる環境をつくっています。
在宅でも仕事ができるのは、わざわざ休日出勤する必要がないということ。
家で仕事をしていても、家族とすごす時間を確保できていると思いますね。

――なるほど。在宅で仕事ができるのがポイントだと。

黒澤:そうですね。ただし、平日は基本的に出社です。
土日については家で作業したい人はしてもらうという感じですね。
会社に行かなくても仕事ができる環境があるのはすごく大きいと思います。

ただ、在宅ワークのほうがいいかと問われると、僕は完全な賛成派ではなく、どうしても直接やり取りしないと、仕事のペースがワンテンポ遅れてしまう。
FIDIAには「この人と仕事がしたい!」と思って入社している人が多いので、やっぱり顔を見て仕事がしたいですね。
オンオフの切り替えをするという意味でいうと、土日に家でも仕事ができる環境があるのが僕にとってはありがたい環境だなと感じています。