僕もかつては同じだったが、たいていの人がYes.と答えるだろう。それで相手が納得すれば、コミュニケーションは取れている。でも、口にしたのはYes.だけだ……。

 このように、唐突にネイティブに質問されると、とにかくYesなのかNoなのか、自分の意思だけでも早めに伝えたくなる。

 でも英語を本気で身につけたいのであれば、この時点でフルセンテンスをしっかり返答することを意識するといい。

 つまり、Yes,I usually write my name with Kanji.(はい、私は普段から自分の名前を漢字で書きます)と、Yesの後をきちんと言うのだ。正直めんどくさい。でも、これを心がけることで、質問された場合に限らず、自分から英語を話すときの英文組み立て能力が高まる。

 We Japanese usually write our name with Kanji.(私たち日本人はたいてい名前を漢字で書くんです)

 先ほどの質問例をこのようにも応用できる。

 Do you have any plans for tomorrow?(明日何か予定はありますか?)

 No,I don’t have any plans for tomorrow.(いいえ、明日は予定がありません)

 質問に対してフルセンテンスで言い返すこと。それだけで代名詞の切り替えや、withやforといった前置詞の使い方を瞬時で自分のものにできる。ほんの小さな心がけだが、英語というのはこうした心がけの繰り返しで身についていく。日本語が身についていった過程だって、きっと同じだったはずだ。

POINT(2):英語で質問されたらまるごとパクって自分のものにする。

200ページを70日で丸暗記!
ホリエモン流英単語暗記術とは?

 高3の夏休みに入ろうとするとき、僕は東大受験に備えて苦手だった英語を猛勉強した。どんな勉強をしたかというと、ひたすら英単語を暗記したのだ。単語さえ読めれば文脈を想像できる。すると正解も導き出せた。

 単語の暗記といっても、生半可な暗記ではない。

 用例や派生語を含めて、ページをまるごと暗記し、最終的には単語帳を閉じたまま、最初のページから最後まで全てをそらんじることができるまでになっていた。