2024年6月に開催された上場金融グループおよび銀行の定時株主総会で、選任の対象となった取締役と監査役の株主賛成率を調査。前年と数値を比較し、「株主賛成率」悪化度ランキングを作成した。1位と2位に入った取締役は、業績が好調にもかかわらず、株主からは支持を減らしている。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)
2024年株主総会「株主賛成率」
悪化度&改善度ランキングを作成
本連載第1回と第2回では、2024年6月に開催された上場金融グループおよび銀行の定時株主総会で、選任の対象となった取締役と監査役の株主賛成率についてランキングを作成した(第1回:『地銀全頭取「株主賛成率ワースト」ランキング【全76行】ワースト3位滋賀銀行、2位東和銀行、1位は?』、第2回『銀行取締役&監査役「株主賛成率ワースト」ランキング【全819人】1位・2位に入った金融グループとは?』)
今回は、23年6月開催の定時株主総会での賛成率と比較し、「株主賛成率」悪化度ランキングを調べ、ランキングにした。その結果、1位と2位の取締役とその銀行は、業績が好調にもかかわらず、株主からの支持が急落していることが分かった。
また、「株主賛成率」改善度ランキングも作成した。PBR(株価純資産倍率)やROE(自己資本利益率)、配当などが低い銀行に対する株主の視線は厳しさを増している中で、前年よりも株主から支持を集めた取締役と監査役とは? 次ページで、悪化度と改善度の両ランキングを一挙公開する。