「お金は欲しいけど、仕事はしたくない」「定年まで働くなんて考えられない!」
そんな思いが少しでもあるのなら参考にしたいのが、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした遠藤洋氏の著書『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)だ。仕事をしながら「小型株集中投資」によって資産を築いた著者が、「最速でお金から自由になる」ための秘策を伝授! さらに「お金」にも「時間」にも縛られず、好きなことをしてお金を稼ぎがら、人生を最大限に満喫する方法を徹底指南する。
※本稿は『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
「人とのつながり」が価値になる
「お金がほしい」「モテたい」という欲求に加えて、「人とのつながり」というのも人の普遍的な欲求の1つです。
私が主宰する投資コミュニティも、投資情報をシェアするだけでなく、メンバー同士のつながりに高い付加価値があると考えています。
そこに所属するメンバー同士が情報交換しながら、お互いを刺激し合って高め合うという環境自体が大きな「価値」となっているのです。
大事なのはメンバーの「質」
投資を軸に、自分と近い世代の仲間と気軽に話をしたり、投資のリアルな成功体験や失敗体験を共有したり、上がりそうな株の情報をメンバーそれぞれの人脈と情報源を駆使して収集したり、勉強会を兼ねた旅行で親睦を深めたりといった体験は、コミュニティに所属しているからこそ得られる「人とのつながり」です。
単に投資情報や投資手法だけを得たいのであれば、それは本を買ったりセミナーに参加したりすることで需要は満たされるはずです。
そういった意味では、コミュニティの価値は、メンバーによって担保されているのです。
メンバーの質を高めるコツ
オンラインサロンなどで、トラブルを起こしたり風紀を乱したりするような人が紛れ込んでしまって、コミュニティ全体の質が下がってしまうという話をよく耳にします。
そのため、会費やエントリーシートによる合否判定というフィルターを設けることによって、メンバーを厳選することで、結果的に「ほかのメンバーとのつながり」が高い付加価値になります。
会員制レストラン、会員制ラウンジ、ゴルフ会員権、などのサービスも同様にメンバーを厳選することで、そこに所属することの付加価値を創出しています。
「第三のつながり」に価値がある
古代ギリシャの哲学者アリストテレスが、「人間は社会的動物である」と述べたように人とのつながりを求めるのは、人間の本能なのでしょう。ところが、社会人になると自宅と会社との往復で毎日が過ぎ去り、仕事以外で新しい人とのつながりを得る機会が非常に少なくなります。
オンライン上でのつながりこそ増えたかもしれませんが、人とのリアルなつながりは相対的に減ったのではないでしょうか。コロナ禍以降、在宅勤務も増え、他人と交流する機会自体が激減したという人もいるでしょう。
そんなときに、家でも会社でもない「第三のつながり」があると、やはり心の平穏が満たされるものです。
小さなスナックが
長年続いている本質的理由
そして、実はそうした「第三の居場所」という役割を、バーやスナック、小料理屋さんなどが担ってきました。料理やお酒を楽しむというよりも、店のママさんやほかの常連さんとの交流を求めてお客さんは足を運んでいます。
小さなスナックや小料理屋さんが長年続いているのは、このようなコミュニティが支えているからなのです。店のママさんが忙しいときは、常連客が自分でビールを出してきたり、グラスや皿を洗ったりすることもありますが、それもそのコミュニティに価値があるから成立します。
そう考えると「人とのつながり」というのは、それだけで想像以上に大きな価値があるのです。
※本稿は『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。