だが、悠仁さまは今世紀半ばに天皇になることが予定されているプリンスだ。一刻も早く帝王教育を前へ進めるべきであり、記事に書かれていることは狭量な意見である。日頃、悠仁さまの肉声が聞けないとの批判もある中、園遊会に出て各界の人とテレビカメラの前で話すのは誠に良いことだろう。

 また、週刊誌各誌の報道でこれ以上にヒートアップしているのは、悠仁さまが本気で東京大学の学校推薦型選抜での進学を狙っているのではないかということで、これに対する是非が戦わされている。

 今週の『週刊新潮』と『週刊文春』を読むと、新潮の方は「『余裕の地方ご公務』『国際学会デビュー』夏休み“大人のお膳立て”で整った 悠仁さま『東大合格』」などとしているのに対して、週刊文春は「《秋篠宮家の帝王教育は大丈夫か?》筑附で「異例の成績」悠仁さま(17)の“真実”」と、いかにも実力がないのに東大を狙っているかのような印象操作をしている。

悠仁さまの高校での
実際の成績はどうなのか

 しかし、両記事をよく読むと、ニュアンスにはそれほどの違いはない。悠仁さまは、恵まれた環境で専門家の助言を得られる立場を利用されてはいるが、国際学会で発表もできそうな立派な論文を書かれている。

 文春の記事では、「筑附高校関係者」によると悠仁さまの成績が「異例」であって、「成績が伸びていない」というのだが、この記事で見る限り、関係者の話は「と聞いています」という伝聞情報が元になっているようだ。

 いずれにせよ、学校推薦型選抜を利用するには、学校の成績もそれなりで、共通試験で100点満点中80点前後をとれることが前提となる。

 それでは、悠仁さまの実際の成績はどうなのか。

 悠仁さまの学業成績について、唯一公式の場で明かされたのは、お茶の水女子大学附属中学の卒業日の日に学校が行った記者会見での以下のものである。

「学校での成績は優秀で、数学の学習で満点が取れず悔しがったり、友達の前で初めて英語で発表した際には、緊張したと漏らされたりすることもあったそうです。理科と社会が好きで、自分で学習も進められていた」

 また、『AERA』が学友の親などから取材して、全科目にわたって優秀な成績だという証言を紹介したこともある。ただ、お茶の水女子大学附属高校の偏差値は筑波大学附属高校より少し低いので、筑波大学附属高校に移れば少し苦労するのは当然のことだ。

 悠仁さまは厳しい環境で苦労はされただろうが、「ずば抜けてよくできる」とか「ひどい成績だ」といった話は聞こえてこない。