同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。
【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「3つのタイムリミットの法則」である。
【貧す人】商品を早く売り切るためには、どんな限定を?
【稼ぐ人】顧客が間に合うためには、どんな後押しを?
どんなに自分にプラスになると思っても、人は変化に抵抗するもの。
「運動するほうがいい」「お酒は控えるほうがいい」「英語を学ぶほうがいい」──頭でわかっていることと実際に行動することの間には、大きなギャップがある。
臨場感のあるタイムリミットを演出する3つポイント
ギャップを埋めるのに絶大な効力を発揮するのが、「時間軸」。
どんなに理想の未来が待っていようと、締切がない限り人は行動しない。
セールスメッセージをつくる際は、あたかもアクション映画で時限爆弾のカウントダウンが始まっているかのような「臨場感のあるタイムリミット」を設けるべきだ。
タイムリミットには、「自社都合」「顧客都合」「市場都合」の3タイプがある。
まず、「自社都合」の例は、「在庫一掃セール」「決算キャンペーン」「閉店売り尽くしセール」「第一区画販売期間○月○日まで」など。
ただ、これらは使い古されているので、あまり臨場感や切迫感はない。
そこで、2つ目の「顧客都合」のタイムリミットを表現できないか考えてみよう。
例えば、
「夏までにやせたい人のための、ソッコー3週間ダイエット」
「海外出張で輝くための一夜づけ英会話」
など、顧客の状況を想像し、それに間に合わせた提案をしてみる。
「たった3分で、保険料がどれだけ安くなるか、お見積りします」
「ムダ一掃宣言。今月からスマホ代が浮き始める、格安スマホ」
など、今すぐ顧客が行動しないとデメリットが続く「負の側面」への気づきを促すのだ。
「過払金の返還期限が近づいています」
は秀逸。
過払金の返還期限は完済日から10年間なので人によって異なるが、この瞬間にもストップウォッチが鳴っているかのような臨場感が伝わってくる。
3つ目の「市場都合」のタイムリミットも強力。
反応率を大幅に引き上げる。
「税率アップ」
「補助金申請期限」
「新しい法律の施行」
など、顧客が知らない情報を伝えるだけで、一気に売上を伸ばすことができる。
【稼ぐ人】は母のように、顧客をあれこれ心配する
【貧す人】は、自社都合だけの締切を考え、煽っているかのような悪印象を持たれる。
【稼ぐ人】は、顧客が期限までに行動しないデメリットを考え、それを避ける最適な提案をする。
母のように、顧客をあれこれ心配することで、売上をグンと伸ばしているのだ。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)