また、夜に登山やハイキングをする「ナイトハイク」なるものも、ここ数年で急に注目されているアウトドアである。夜間の山中を歩くため危険が増し、注意すべきポイントはいくつかあるが、準備と対策、そして心構えをしっかりしておけば安全に楽しめるものとなるらしい。暗闇のハイキングがもたらす非日常に加え、山頂から見える夜景は格別だそうで、日の出・日の入りのトワイライトタイム(空が紫のグラデーションになる、最も美しいとされる時間帯)を山頂から鑑賞できるよう、開始時間を調整することもある。

 ナイトハイクには雪山を歩くものもあるくらいなので、夏に限った行楽ではないのだが、「暑さを避けるため」としてのナイトハイクが推奨されることもあり、夏のアクティビティとして注目されつつもある。

暑すぎるのも考え物?
海水浴客が減少する背景

 夏のアクティビティの代表格である海水浴はというと、これは酷暑が主要因ではないものの、減少傾向にあるらしい。全国の海水浴場は大幅に減っていて、1990年1379カ所から、2024年には970カ所となっている。また、海水浴客数は2007年で約2000万人→近年は500万人を割り込むそうである。

【参考】朝日新聞DIGITAL 海水浴客、20年足らずで4分の1に ビーチは3割減
https://www.asahi.com/articles/ASS8G1GPHS8GUTIL00FM.html

 海水浴客の減少には少子高齢化や、近年のアクティビティの多様化が関係しているであろう。海水浴場の閉鎖はというと、利用客の減少に加えて他に運営が難しくなる要因がいくつか挙げられる。高齢化による海水浴場を運営する組合の人手不足や、悪いマナーの利用客に悩まされ続けた結果、海水浴場開設に地域の理解が得られなかったケースなどである。

 一方で、映えるスポットや現代ウケするレジャー、地域との連携を強めて繁盛している海水浴場もある。流行っているところとそうでないところ、二極化が進んだと言えよう。

 海水浴場に足を運んでいる利用者にも変化はあって、ラッシュガード(水に濡れていい、上半身に着る・羽織る服)がたいへん普及している。着ているのは特にパパ・ママ、カップル、年長者、思春期前の子どもなどであり、思春期後からは着るか着ないかの選択肢が各々に委ねられる。