最後の4つ目が「タレコミ」だ。国税庁のホームページには、「個別・具体的な課税・徴収漏れに関する情報をお持ちの方は、情報提供フォームに入力の上、国税庁までお寄せください」とある。これは匿名で課税や徴収漏れに関する情報を受けるものだ。国税庁と税務署では郵送・電話、もしくは面接による情報提供も受付している。法人の場合は取引先や元社員などからのタレコミも多いが、「SNS」が税務調査につながることがある。

SNSは危険!
驚愕の脱税事件とは

 SNSは私生活や仕事などの様子を楽しく切り取り、発信することが可能だ。特にインスタグラムは「インスタグラマー」と呼ばれる人々も登場し、強い影響力を持つようになった。衣服や宝石、旅行先などをPRすることで収入を得ている人も少なくない。しかし、SNSをきっかけに脱税事件が発覚した驚愕のケースもある。

 2019年、派手なSNS投稿でメディアでも人気だった「青汁王子」こと三崎優太氏は、脱税の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。

 架空の宣伝費の計上で逮捕に至っているが、そもそものきっかけは「日々のSNS投稿」であったとされる。高級な車やマンションなど、きらびやかな私生活の様子を投稿し続けた結果、税務調査のターゲットとなったのだ。青汁王子が投稿していたのもインスタグラムであり、誰でも気軽に投稿・閲覧(非公開設定も可能)できる点で、国税にマークされやすかったのだろう。