成績アップ率、驚異の95.7%を誇る、門外不出の勉強法をついに解禁! 小学生から社会人まで世代に限らず、「こんな勉強法があるなんて知らなかった!」という声が続々。なぜ、ストレスフリーになると、勉強で成果を出せるのか。そこには「一瞬で覚えられる」「10分の1の勉強時間で」という魔法のような方法はありません。最新の脳科学に裏付けられた、誰でも効果が出る『ストレスフリー勉強法』よりすぐに使えるノウハウを紹介する。

スマホばかり見て勉強しない人が変わった! 絶対に身につく4つの勉強習慣Photo: Adobe Stock

すでに根づいている習慣に行動を結びつける

 きっかけを明確にするもう一つの方法は、すでにあなたの生活に根付いている習慣を起点として、新しい習慣をその後に結びつけるというものです。

 つまり、すでに自動的に行なっている行動の後に、新しい行動を追加することで、新しい習慣を形成していくのです。

 これは、「もしX(ある状況)だったら、Y(こんな行動)をする」を応用したものです。

 しかし、ここでの「もし」は、すでに確立されている習慣に基づいています。この方法のいいところは、新しい習慣を始めるための「きっかけ」が、既存の習慣によって自然に発動するため、新しい行動を取り入れやすくなることです。

 では、ここも4つのステップでやっていきましょう。

ステップ1.既存の習慣を特定する

 最初に、毎日自動的に行なっている習慣を特定します。「朝起きて歯を磨く」「学校から帰ってきておやつを食べる」「夕食後にテレビを見る」などが挙げられます。

ステップ2.新しい習慣を決める

 次に、どんな新しい習慣を形成したいかを決めます。ここで大切なのは、実現可能で具体的な目標を設定すること。「毎日数学の問題を1問解いて、解説を読む」という習慣を身につけたい場合を考えます。

ステップ3.既存の習慣と新しい習慣を結びつける

 既存の習慣と新しい習慣を結びつける方法を考えます。「学校から帰っておやつを食べたら、その後すぐに数学を1問解く」といった具体的な計画を立てます。この場合、「おやつを食べる」という行動が新しい習慣の「きっかけ」となります。

ステップ4.実践と調整

 実際にやってみて、うまくいかない場合は計画を調整します。「おやつを食べた後すぐに勉強を始める」のが難しい場合は、「おやつを食べた後に10分間の休憩を挟んでから勉強を始める」といった具体的な調整を行ないます。

 4つのステップによって、新しい習慣を既存のルーチンに無理なく組み込むことができます。この方法のカギは、新しい習慣を始めるための自然な「きっかけ」をつくることにあります。

 すでに自動的に行なっている行動の後に新しい行動を追加することで、新しい習慣が徐々に定着していきます。勉強などの目標達成に向けた行動が自然と習慣化されていくのです。

(*本記事は、『科学的アプローチで勉強がとまらなくなる ストレスフリー勉強法』より一部抜粋し、再編集したものです)