楽天のプロ講師が教える“1年半無収入”からの大逆転ノウハウ】ネットショップを運営した経験はゼロ。なのに、なぜ急にネット通販をするようになったのか? 1日の終わりにワインを飲むのが好きで、その「好き」が高じて、無謀にも仕事をやめて、新たに「ワインを仕事にする!」と決めた。限りある人生、どうせなら「好きなことを仕事にしたい」というだけの理由だった。それが開業して3年後には年商3400万円、5年後には年商6500万円、いまは年商7億円超にまで成長! 開業資金ゼロ・在庫ナシでもOK、さらには週1回(もしくは月1回)パソコンを開くだけでも稼げる方法がある。限りなくゼロに近いリスクで、自分の「好き」を仕事にするノウハウを初公開&全公開した話題の書『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

【シンプルにして王道】絶対に活用できるマーケティングツール・ベスト1Photo: Adobe Stock

架空の顧客像「ペルソナ」

マーケティングの分野では、潜在的なお客さんのニーズを掘り起こして、商品の構成やサービスに役立てるため、“架空の顧客像”である「ペルソナ」を設定するべきだとされています。

ペルソナとは、ショップの典型的なユーザー層ともいえます。

たとえば、私が運営するワイン通販サイト『しあわせワイン倶楽部』であれば、「東京都内に住む40代の夫婦、子どもなし、共働きで、仕事から帰ったあとの夕食で飲むワインが楽しみの1つ。休日は、インテリアやワインショップなどを2人でまわる」というように年齢や性別だけでなく、価値観や休日の過ごし方などまで、細かく設定します。

顧客ターゲットを絞り込む

こうして、顧客ターゲットとなる人物像を絞り込むことで、提供すべき商品やサービスがより明確になり、ショップを認知してもらい、来店してもらうための施策も検討しやすくなります。

本来なら、どのような商品を提供するかを検討する段階で「ペルソナ」を決めるべきなのです。

でも私は、あえてペルソナを決める必要はないと思っています。

「ペルソナ」は自分自身でいい

なぜなら、「好き」を商品にするときは、自分がいちばんのお客さんであり、ショップのターゲット、つまりペルソナになるからです。

先ほど挙げた私のショップのペルソナも、実は私たち夫婦そのものなのです。

ただし、自分をペルソナにするときは、勝手な思い込みがすぎないように気をつける必要があります。

シンプルにして王道のツール
売り上げランキング

私自身は赤ワインが好きだったため、勝手に頭のなかで「ワイン好き=赤ワイン好き」だと考え、スタート当初は赤ワインばかりそろえていました。

ところが、アマゾンや楽天の売り上げランキングを見ると、白ワインもたくさん上位に入っています。

そこでやっと「自分は赤が好きだけど、白が好きな人もたくさんいるんだな」とあたり前のことに気づき、白ワインの品ぞろえを強化して、売り上げが伸びはじめました。

客観的なニーズを
ランキングから学ぶ

また、私は毎回違うワインを飲みたいので、同じワインをまとめ買いする人がいるとは考えたこともありませんでした。

でも、ランキングを見ていると、同じワインの12本セットなどが上位に入っており、「同じ銘柄を毎日のように飲む人がいる」ことに気づいたのです。

私はランキングを見る習慣があったことで、ずいぶん助けられました。自分の思い込みに気づくためにも、ランキングは大いに役立つのです。

POINT 自分をいちばんのお客さん像にしつつも思い込みに注意して、客観的な視点を持ち合わせましょう

※本稿は、『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。