「自分語りが多い」=「相手がしゃべっていない」
自分語りが多い人が出世できない理由は、非常にシンプルです。それは、「相手にターンを渡さない」ことです。
仮に、お客さんとの打ち合わせの時間を100としましょう。このとき、双方が同じくらいしゃべったとしたら「自分の話50:お客さんの話50」になりますよね。
しかし、自分語りが多い人は「自分の話90:お客さんの話10」という割合になってしまいます。これはつまり、本来お客さんが自分の情報をしゃべってくれる時間を、自分がしゃべる時間に使ってしまっているということです。
「相手から情報を引き出せていない」ことでチャンスを逃す
会話はキャッチボールですし、会話は相手からの情報を引き出してナンボです。そんな中で、自分の情報ばっかり発信をして、相手から情報を引き出さないのはナンセンスです。
その結果、他社の営業マンの方がそのお客さんからの情報を多く引き出して、重要な取引を獲得するチャンスを知らぬ間に逃してしまい、出世に必要な実績を上げる確率を自ら下げてしまっているのです。
社内で自分語りをしている場合、社外のお客さんとの会話においても自分語りをしている可能性が高いです。もし少しでも自覚があれば、自分が飲み会の時に周りからどのように見られているのか、どのように立ち回ればより出世の確率を高められるのか、今一度考えてみましょう。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の著者による書き下ろし原稿です)