いまは自分に病気があっても、幸せに生きられる方法を見つけたと思っていますし、今後の人生でもその方法を模索していきたいと思っています。
もしも、いまトゥレット症の病気が受け入れられないという人は、まずは病気との折り合いをつけるところをめざしてみてください。
そのためにも、僕をはじめ、いろいろな病気の当事者が社会で活躍して幸せに生きていることを、ご本人はもちろんその家族の方にもどんどん知ってほしいです。
そして「病気があったってこんなふうに幸せに暮らしている人もいるんだから、自分だって大丈夫だ」と思える空気が広がってほしいです。
トゥレット症の認知度における
首都圏と地方との大きな差
どんな病気があっても、自立して、やりたいことをめざせる環境を作ること。
そのために、まず大切なのが、多くの方に病気の存在を認知してもらうことだと僕は思っています。おかげさまで、東京などの首都圏では、トゥレット症という病気を知って、理解してくれる方の存在がどんどん増えています。
ただ一方で、地方におけるこの病気に対する認知度の低さは課題です。突然動き出したり、叫び出したりするトゥレット症の症状は、見慣れない人の目からすると、極めて異常なものに映ります。