教育はビュッフェに似ている
可能性を提供することが大切
大学は、自発的な学びを後押しする場です。立命館アジア太平洋大学(以下APU)では、学生が自分のやりたいことを見つけられるよう、アクティブラーニング(能動的な授業・学習)を積極的に取り入れています。
APUには、ビュッフェのメニューのように、たくさんのプログラムが用意されています。そしてその中から、学生に好きなものをピックアップしてもらいます。
ビュッフェで食事をするとき、僕は「いろいろな料理を少しずつ食べてみて、自分の口に合うものをもう一度がっつり食べるタイプ」ですが、教育もビュッフェに似ていて、子どもにさまざまな可能性を提供することが大切です。
ピアノでも、バレーでも、水泳でも、プログラミングでも、英会話でも、いろいろなことをできるだけ自由にやらせてみる。その中で、子どもがニコニコしてやっているものだけを残して、あとはやめればいい。本人のやる気がないものはしょせん伸びないからです。
親が子どもにできることは、「人と違っていいんだよ」「人にはいろいろな個性があるんだよ」と子どもの個性、多様性を認めた上で、「いろいろな世界を子どもに見せて、子どもの興味や関心を引き出す」ことに尽きるのです。