私の子供たちはもうおむつを離れている年齢だから、おむつ替え台のお世話になることはないが、シングルファザーになってから女性トイレにしかおむつ替え台のサインがないのを見るとドキッとする。もし子供がもっと幼かったらどうしただろうか。洋式便座の蓋の上に押さえつけておむつを交換していたかもしれない。
私は経営者を責めるつもりはない。ショッピングモールのトイレを設計する時に、「シングルファザーにも来てもらいやすいようにしたい」などとマイノリティ中のマイノリティにまで配慮していたら、コストもスペースも負担がかかりすぎるという事情はわかる。今の私が仮に経営者でも、男性用トイレにおむつ替え台を設置することには多少ためらいを感じると思う。
LINEグループに
ほとんどいないパパ友
それから、シングルファザーゆえの悩みが、ママ友とのLINEである。
小学校に通っている間は、友達の家に遊びに行くのにも、親同士が連絡を取り合わないといけない。こういう時、連絡役を担当するのは母親と相場が決まっている。だから、私は子供の友達の数だけ、ママ友とLINE交換をすることになる。私のLINEはもうママ友だらけである。
ママ友との個別のLINEだけでなく、野球チームなどに所属すれば、私は保護者のLINEグループに入ることになる。そのほかに地域の保護者のLINEグループもあれば、学校のPTAのLINEグループもある。