同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。
【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「シンプルな交換の法則」である。
【貧す人】社内の業務プロセスをシンプルに
【稼ぐ人】顧客の注文プロセスをシンプルに
自社サイトなどでの購入決済の瞬間は、できる限りシンプルにすべきだ。
どんなに魅力的な商品をつくり、顧客にインパクトのあるメッセージを送っても、購入時の申込手続きが面倒だと、売上は激減してしまう。
自社サイトのカートに商品を入れたまま、買わずに去ってしまう離脱率は平均25~30%もある。
リアル店舗で考えると、買い物カゴを持ってレジに並んだのに、あまりの行列で帰ってしまった人が10人中2~3人もいる計算だ。
実にもったいない。
顧客サービスにイノベーションを起こすには?
また、次回の買い物に便利なように会員登録してもらっても、パスワードを忘れる率(パスワード・リセット依頼率)は約40%。
これもリアル店舗に当てはめると、再来店客の10人中4人が、入口がわからず帰ってしまうわけだ。
ウェブが浸透することで、売り手も買い手も24時間365日、売買できるようになったが、顧客側も、PC、タブレット、スマホなどで様々な画面サイズがあり、情報を受け取る際にも、ダイレクトメール、メルマガ、フェイスブック、X(旧ツイッター)、LINE、電話などいろいろある。
こうした激変するメディア環境に配慮しながら、顧客に対して商品・サービスのラインナップをシンプルにするには、もはやマーケティング担当者一人では対応できない。
顧客サービスにイノベーションを起こすには、社内の緊密な連携がどうしても必要だ。
稼ぐ人に変わるたった1つの問い
そこで、あなたに考えてほしいのは──
「顧客からわずらわしさを完全に取り除くには、どうすればいいか?」
という問いだ。
【貧す人】は、社内部署内の利害関係に気を配り、顧客に複雑なサービスを強いる。
【稼ぐ人】は、社内部署間の連携に気を配り、顧客にシンプルさを提供する。
顧客がお金を払う瞬間、商品の品質より真っ先に感じるのは、
あなたの会社にチームワークがあるかどうかなのだ。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)