学校の先生のなかには、子どもたちには「生きる力」と「学びの楽しさ」さえ教えられればOK、と言っている人がいます。私もその通りだと思います。
国語や算数、理科、社会の具体的な内容を教えてもらうことも大切ですが、「学ぶのって面白い!」「本を読むのってこんなに楽しいんだ!」という感覚が身に付けば、一生の財産となります。
仕事でも同じです。「好奇心を発揮して未知の世界に出かけたり、さまざまなチャレンジをしたりすることが楽しい、失敗したとしても面白い」という感覚を持つことができるか。特に若い人はこうした価値観に従って仕事をしていけば、他の人たちとの違いが自ずと生まれてくるでしょう。
逆に、ずっと同じ組織で同じような仕事を、同質的な人たちと長年やっていくようなキャリアの作り方をしていると、他の会社では通用しない人材になってしまいます。将来のキャリア形成が非常に危うくなりかねません。