全長が45mmほど延びているのは、新型のハイブリッドユニットを搭載するための変更で、前輪前のフロントオーバーハングが40mmも長くなっている(残りの5mmは、リアバンパーのデザインによる)。45mm大きくなったが、それでも楽勝で5ナンバーに収まる大きさだ。ステップワゴンとオデッセイは3ナンバーになる。

 またステップワゴンとフリードは国内で生産され、オデッセイは中国で生産されて、いわゆる逆輸入の形で日本に入れている。フリードとステップワゴンは埼玉製作所完成車工場で造られている(実は中国製オデッセイの試乗も済ませていて、記事化しようと準備していたのだが、諸般の事情で掲載中止となってしまった経緯がある)。

新型になってデザインはどう変わった?

 例によって、AD高橋氏から車両を受け取る。まずはクルマの周りをぐるりと一周。

 一切のムダを削ぎ落とした、シンプルで洗練されたデザインに好感が持てる。この辺の“削ぎ落とし感”は、先般試乗したMINIにも通ずるところがある。前モデル同様に、Aピラーを思い切り寝かせている。そして後端のDピラーは真っすぐに直立している。Dピラー前のリアクオーターウィンドウが真四角になっている。前モデルではデザイン性を追求したためか、ウィンドウ後端が妙に絞られていて、斜め後方視界を無駄に狭めていた。新型では良好な視界が期待できそうだ。

旧型フリード新型フリード。リアクォーターウィンドウがスクエア形状になった(広報写真)
新型フリードこちらは旧型フリード。リアクォーターウィンドウの形状が大きく異なる(広報写真)

 ヘッドライトは流行りの薄目式で、その上に楕円形のデイタイムランニングランプが2つ。なかなかカッコ良い。面構えは少し、シトロエンのベルランゴに雰囲気が似ている。それをさらにスッキリさせたような印象だ。