未来をつくる「ラボ」と「プロジェクト」

ロードマップ「千代田」で学ぶ6年間のロードマップ   資料提供:千代田国際中学校
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――新しいコース名は、科学技術の「サイエンス」と「テクノロジー」のイメージですね。これまでどこにもない、IBコースを併設する「R(Research)&D(Development)ハイスクール」。実際に行われる「ラボ」と「プロジェクト」はどのようなものになりますか。

木村 研究コースで「ラボ」と呼んでいるものを開発コースでは「プロジェクト」として取り組みます。2022年度から順次始めていた取り組みをさらにバージョンアップしているところです。

 千代田では、中高6年間で生徒が学びのモチベーションを獲得するために、さまざまなプログラムに楽しみながら取り組んでいきます。中1ではまず相手との対話を楽しみながら自己理解を深め、相手のことも自分のことも魅力的に表現するためのグラフィックレコーディング(グラレコ)に取り組みます。最初の3カ月、4カ月で生徒はガラッと変わります。

――その変わるきっかけというのは楽しいと思えることですか?

木村 視座の高さだと思います。視座が上がることで世界の捉え方が変わります。視座を上げるような考え方ができるように、中1から多様な分野で活躍している社会人と出会い、自分の日々の活動がこんなにも世の中とつながっているのだということを実感しながら、相手の話をグラレコに起こします。

――視座が低いと、やらされている感が強まりますよね。

木村 生徒たちは、それらを他者理解や社会貢献にどのようにつなげていくのかを考え、インタビューやディスカッションを通して自分のビジョンマップやドキュメンタリー動画をつくり、学びへ向かうモチベーションを自分の中に探しながら、自己表現と聞く力・構成力を高めていきます。