「ベニスの商人」が一冊の旅日記を出版
本の虫課長 ところで元の都には、世界中の人々が訪れていました。フビライは一人のヴェネツィアの商人を側近にします。
泉岡マリ 先ほど出てきたマルコ・ポーロですね。
本の虫課長 その通りです。彼は帰国後、17年間の元の滞在で見聞きしたことを記述し、『世界の記述(東方見聞録)』という書名で出版します。この中で日本は「莫大な金を産出する島、ジパング」として掲載。日本の存在が初めて世界に広まりました。時は流れて200年後、その本はジェノヴァの商人、コロンブスの手に渡ります。コロンブスは「黄金の島」を目指して大西洋を渡ろうとスポンサー探しを始めました。ヨーロッパは大航海時代へ突入します。
会話形式!世界の視点で日本史を読み解く(3)(1月2日公開)へ続く。